宇和島城でも屈指の高石垣に忍者が!?
写真の中央あたりに人影があるのわかりますか?アップにすると…
大目付の職場の発掘作業員として勤めてもらっているMです。すごく身軽な方です
年に4回ほど、この藤兵衛丸や本丸、代右衛門丸といった高石垣の除草、
立面にするとなんと、800平米ほどの範囲をしてもらっています。
昨年までは、
Hさんという別の方が(この方も発掘作業員だったのですが)、作業をされていました。
もう5年ほど前になるのでしょうか、
Hさんから、「少しでも多くの人に、きれいな宇和島城を皆さんに見てもらいたい」と、
いままでは年に2回、業者へ依頼していた高石垣の除草を、
ボランティアで、しかもお一人で年に4回ほどされるようになりました。
大変うれしい申し出でした。
苔やシダなど感じの良い草花はあえて残したりと、
たいへん、丁寧に除草作業をしてもらっていたのですが、
その方が昨年、急に体調を崩されてしまいました。
お見舞いに伺ったとき、入院されていた病室から天守がきれいに見えました。
天守や城山がよく見える部屋をわざわざ選ばれたそうです…
「はよいかんと草もぐれになるけん、ようならんといかん」と身内の方には、
お城山を眺めがら、再々、口にされていたとのこと…。
大目付がお見舞いにいった翌日だったでしょうか、
残念なことに、亡くなられてしまいました…。大変ショックでした。
お通夜、お葬式にも参列しましたが、遺影の背景に、宇和島城が入っていて、
「主人は、本当にお城山が好きでね、本当にありがとうございました…」
と奥さんから言われた時は、大目付も涙ぐんでしまいました。
お城山が多くの人の思い出の中にあって、そしてそんな人の思いがあったからこそ、
お城山が残され、伝えられてきたということを改めて考えさせられました。
今は、Mさんがその意思を引き継いで、作業をしてもらっています。
HさんやMさんのおかげで、半年もきれいな状態でみれなかった高石垣たちが
いまは、草をはやしているときのほうが少ないくらいです。
本当に感謝、感謝です<(_ _)>
猛暑のなか、大変な作業ですが、安全第一に、
くれぐれ無理はされないようにお願いします(*^_^*)。
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