2011年7月1日金曜日

忍者!?


宇和島城でも屈指の高石垣に忍者が!?
写真の中央あたりに人影があるのわかりますか?アップにすると…


大目付の職場の発掘作業員として勤めてもらっているMです。すごく身軽な方です
年に4回ほど、この藤兵衛丸や本丸、代右衛門丸といった高石垣の除草、
立面にするとなんと、800平米ほどの範囲をしてもらっています。

昨年までは、
Hさんという別の方が(この方も発掘作業員だったのですが)、作業をされていました。
もう5年ほど前になるのでしょうか、
Hさんから、「少しでも多くの人に、きれいな宇和島城を皆さんに見てもらいたい」と、
いままでは年に2回、業者へ依頼していた高石垣の除草を、
ボランティアで、しかもお一人で年に4回ほどされるようになりました。
大変うれしい申し出でした。

苔やシダなど感じの良い草花はあえて残したりと、
たいへん、丁寧に除草作業をしてもらっていたのですが、
その方が昨年、急に体調を崩されてしまいました。
お見舞いに伺ったとき、入院されていた病室から天守がきれいに見えました。
天守や城山がよく見える部屋をわざわざ選ばれたそうです…
「はよいかんと草もぐれになるけん、ようならんといかん」と身内の方には、
お城山を眺めがら、再々、口にされていたとのこと…。

大目付がお見舞いにいった翌日だったでしょうか、
残念なことに、亡くなられてしまいました…。大変ショックでした。
お通夜、お葬式にも参列しましたが、遺影の背景に、宇和島城が入っていて、
「主人は、本当にお城山が好きでね、本当にありがとうございました…」
と奥さんから言われた時は、大目付も涙ぐんでしまいました。
お城山が多くの人の思い出の中にあって、そしてそんな人の思いがあったからこそ、
お城山が残され、伝えられてきたということを改めて考えさせられました。

今は、Mさんがその意思を引き継いで、作業をしてもらっています。
HさんやMさんのおかげで、半年もきれいな状態でみれなかった高石垣たちが
いまは、草をはやしているときのほうが少ないくらいです。
本当に感謝、感謝です<(_ _)>

猛暑のなか、大変な作業ですが、安全第一に、
くれぐれ無理はされないようにお願いします(*^_^*)。

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